公用語が4つあるマルチリンガル国スイスの言語教育って?スイス人に実際にインタビュー!

2019/12/06

【Selan公式Note記事より】
https://pr.selan-inc.com/n/neb17da5af621

こんにちは!Selanのメディア担当のHanaです!

今回は私の住むスイスのマルチリンガル教育について、スイス人の友人にインタビューを行いました!そこで、私がびっくりしたこと、興味深かったことを紹介していきます!

みなさん、スイスの公用語は、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つもあることご存じでしたでしょうか。

スイス人と関わるようになって1番驚いたことが、大体の人が3か国語を話すトリリンガルということ。。スイス人にとっては、ドイツ語、フランス語、英語の3か国語が話せることは一般的なのだそうです。

面白いことに、例えばドイツ語圏のスイス人とフランス語圏のスイス人が会話するときは公用語ではない英語で会話することもしばしば。もしドイツ語圏の人がフランス語を話せたとしても、お互いの第2か国語である英語を話すことがフェアという考え方のようです。さすが中立的なスイス。。

そんなスイスでは早期言語教育はどのように行われているのか、わたしの拠点であるジュネーブを例に紹介していきます!(スイスは地域によって教育の管轄も異なるためあくまでも一例です!)

①小学生からフランス語、ドイツ語、英語の3か国語を学ぶ!

スイス(フランス語圏)の語学教育は、

8-9歳:まず公用語の1つであるドイツ語を学び始める

11-12歳:英語も必須科目となり、フランス語、ドイツ語と並行して学び始める

といった形だそう。

ドイツ語圏のチューリッヒではフランス語よりも英語を先に教えるカリキュラムとなっており、多言語国家スイスにとっても英語は重要な言語であることが伺えます。

②公立高校で2学年目の留学、3学年目ではフランス語と留学先で学んだ言語でのイマージョン教育プログラムを受けられる!
ジュネーブには11の高校があり、約半数の5校が現在このシステムを取り入れているそうです。簡単に説明すると、

1学年目:フランス語で他の生徒と同じく授業を受ける

2学年目:希望者はドイツ語圏 or イタリア語圏 or 英語圏(US, Canada, UK, Australia)にて1年間の現地校留学が可能。

3学年目:留学から帰国した後は、母国語であるフランス語約50%、留学先で学んだ言語(ドイツ語かイタリア語か英語)約50%で授業を受けられる。

という、究極のマルチリンガルカリキュラムが存在します。。

特に留年する必要もなく、留学の斡旋も高校が手配、帰ってきてからも学んだ言語を忘れないシステムが公立高校に整っている(※スイスは大学まで基本的に学費は無料です)、日本では到底考えられないようなプログラムです。

あくまで、希望者のみの為必須ではありませんが、3学年目には留学帰りの友達と再び学生生活を送ることは、留学に行かなかった生徒にとってもきっと刺激的で多様性を理解する大きなきっかけになるのでしょう。

③他にもある、大学進学前にも多くの留学のチャンス
Intermundoシステム

②で紹介したのは、あくまでドイツ語、イタリア語、英語に限ったプログラムでしたが、スイスにはIntermundoというシステムも存在します。

これは高校を4年間かけて卒業することになる+イマージョン教育は受けられませんが、ドイツ語圏 、イタリア語圏 、 英語圏以外の地域で留学したい場合もIntermundoシステムを取り入れている学校がほとんどなので、スムーズに留学できるそうです。

短期交換留学制度
私が今回インタビューしたスイス人の友人は、中学生時に2週間ドイツのベルリンに短期留学+ホームステイに学校を通して行ったそうです。

自分が行った後は2週間ベルリンからそのホームステイ先の子がスイスに短期滞在するという交換留学制度です。

大人になった今でもその経験は忘れないそうで、子供ながらに学校で学んだドイツ語を実際にクラスの外で使う機会が与えられたことが言語習得のモチベーションになったとのことでした。

まとめ
世界でも有数の多言語国家スイスのマルチリンガル教育、いかがだったでしょうか?

実際にインタビューをしてみて素晴らしいと思った点は、

①スイスの言語教育は机上での勉強に留まらず、子どもの時から実際にその学んだ言語を使う機会が多くある

②国外に出て多様性を知る留学のチャンスをどんな子どもにも与える教育プログラムが存在している

ということです。

日本では、小学生の必須科目としての英語教育が盛んに話されていますが実際に英語の必要性を感じる機会、英語を使うチャンスはどれだけの子どもに与えられているのでしょうか。

スイスの言語教育から見えたこれからの日本の課題は、算数や理科などと同じ勉強科目としての”英語”ではなく、世界と繋がるための”ツール”であることを教える教育システム・プログラムを整えることなのでは?と感じました。


ここまで読んでいただきありがとうございました♪また次回の発信も読んで頂ければ嬉しいです!

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